今回、レーザー加工の設備増強のため、さらに大型でパワフルな加工機を導入することになりました。
本当なら、EPILOG mini24もサブの加工機として置いておきたいのですが、工場が手狭なので手放すことにしました。
良い機械です。 いかがでしょうか?
と、言われても、中古機械というのは買うのをためらいますよね?
わかります。
ヤフオクに出ている、ユニバーサルやコムネットなど有名メーカー製だが、ちゃんと動くのかよく分からないの中古レーザーを買うと
金属レーザー管が劣化している可能性が高いので注意してください。
ノークレーム・ノーリターンとはそういう意味です。
ガラス管なら数万円程度ですが、金属レーザー管は、数十万円は必要です。
ボロを買ってしまうと、修理代で泣きをみます。
ヤフオクをウオッチしていても、「現在、パワーは何ワット出ているのか??」 と一番気になる数字が明示されていることは皆無です。※このページの最後に、レーザーパワーを測定している動画がありますので是非ご覧下さい。
また、たとえ新品でも『中華レーザー』はリスクが高いというか、ほぼ地雷です。(経験者です)
一応、国内のサポートがあるガラス製レーザー管を使った安いレーザー加工機も色々とありますが、
趣味ならともかく、仕事で使うつもりなら、絶対に後悔しますよ。
なぜ、そこまで言い切れるのか?
それは、私はこのEPILOGの前に、数万円の中華レーザーも、数十万円クラスの安物レーザーも使った経験があるからです。
とりあえず安物レーザーを使ってみて、レーザーが稼げる機械であることを理解しました。
自分で分解してメンテナンスしたり、改造したりと、イジリ倒したおかげでレーザー加工機の知識も深くなりました。
中華レーザーには無駄に勉強させられました。
機械の良し悪しを見極める目と、使いこなしのノウハウは手に入りましたが、貴重な時間とお金は失いました。
その上で本格的な業務に耐えるマシンとして選んだのがEPILOG mini24 40Wでした。
今回、大切に使ってきた機械の売却にあたり、丁寧にオーバーホールしました。
全く問題無く動作しますので、次のユーザー様にも、きっと喜んでいただけると確信しています。
中古機械の売却には、メルカリやヤフオクが便利ですが
売る側の私にとっても、ヤフオクやフリマアプリには限られた情報しか出すことができず、
EPILOG mini24 の魅力を伝えることができそうにありません。
買う側にとっても、薄っぺらい情報だけで決めるのは非常に勇気がいるでしょう。
そこで、このページを作りました。
どうぞ、隅々までじっくりご覧になって検討してください。
入札をお待ちしております。
ちゃんとメンテナンスして動作確認した自信と愛着があるので、ノークレーム・ノーリターンとは言いません。
万一、致命的な欠陥があった場合は、キャンセルを受け付けます。
どこのメーカーもスペック表に、最高加工速度という表記がありますが、これはレーザーヘッドを最高速で移動した際の速度の事で、この速度で加工できるわけではありません。特にガラス製レーザー管では、レーザー発信周波数が足りないため不可能です。
それに対して本機は、40W金属レーザー管が搭載されています。
サーボモーターの最高速を生かすには、速い応答速度の金属レーザー管を使うしかないのです。
また、ガラス管の10倍以上の寿命があり、フルパワーでの連続運転にも耐えますので
とにかく仕事がはかどります。
速く仕上がる=人件費の節約になる=コストを下げられるor利幅が大きくなる という勝利の方程式が成り立ちます。
まてまて!!そのぶん機械の値段が高いだろ!! 償却を計算に入れてるか? とツッコミが聞こえました。
たしかに、機械の値段は安物レーザーの5~10倍ほどします。
しかし、それは新品の価格を比べた時の話です。
今回はオーバーホール済みの中古機なので、生産量、品質、維持費・・・もろもろシビアに計算しても、十分元が取れます。
これが中華レーザーに搭載されているガラス封じ切りのレーザー管です。
中華に限らず、新品価格が100万円以下のレーザー加工機は、すべてこのようなガラス製のレーザー管を使っています。
ガラス管をバーナーであぶって伸ばしたり曲げたりくっつけたりと、職人技が作り出す工芸品です。
価格は安いのですが、バラつきが大きく、寿命も性能もなかなか安定しません。
さらにガラス管は、連続稼働させると寿命が極端に短く
早ければ半年程度でパワーが半分にもなってしまうそうです。
レーザー光は、レーザー管から遠くなるほどパワーが落ちたり、
レーザー光が拡散して太くなってしまうため、焦点の直径(ビームスポット)も大きくなってしまいます。
これは、彫刻の品質が落ちたり、カットの精度が悪くなったりする大きな原因です。
EPILOG mini24には、レーザー管から出たレーザー光を特殊なレンズを通すことで拡散を抑えた平行で、なおかつ真円に近い形に補正する仕組みが搭載されています。
EPILOGでは独自にラディアンス高解像度光学システムと呼んでいますが
一般的にビームエキスパンダーとかコリメーターなどと呼ばれています。興味があればググってみてください。
高価なパーツだそうで、100万円以下の安物レーザー加工機には絶対に採用されていません。
一番のメリットは、縦線と横線の太さが変わりません。地味ですが、精密加工時にはとても重要です。
もう一つは、加工エリアの隅々まで均一なパワーと精度が得られます。
A4サイズ程度の加工エリアなら目立たない誤差であっても、600*300ミリの加工エリアがあるので違いははっきり出ます。
EPILOG mini24は原点から一番遠い、対角の部分においても均一な仕上がりが期待できます。
外から見えないところに搭載されている地味なパーツなので、なかなかセールスポイントになりずらいですが、
玄人好みのマストアイテムと言えます。
ちなみに、同じEPILOGでも、加工エリアが小さいモデルには採用されていません。
※上の写真の中央部分がラディアンス高解像度光学システムです。
もしも上の画像左側のラグビーボールのような楕円形状のレーザー光(ビームスポット)で加工するとどうなるでしょうか。
縦横の線幅が違うので、正方形をカットした場合、縦横の寸法に誤差が生まれます。
彫刻する時にも、横線と縦線の太さが違うなどの影響があります。
真円なら、これらの問題が出ないのがご理解いただけると思います。
ちなみに有名メーカーのユニバーサル社製レーザーは、ビームスポットが楕円形状なので、精度が甘いと教えてもらいました。
単に金属レーザー管といっても、各社に特徴があるようです。
さらにガラス管レーザーは、職人がガラス管を火であぶって整形する工芸品ですので、どうしても大きなバラつきが出ます。
ガラスレーザー管は寿命半年の消耗品なので、交換するたびに加工結果に影響がでるでしょうね。
良いのに当たればいいのですが、ほとんどが中国で生産されているので・・・・・(以下略)
X軸の駆動モーターは、DCサーボモーターです。
Xアームに内蔵されている、リニアエンコーダーを光学センサーで読み取り、リアルタイムでヘッド位置を検出してレーザーの発射タイミングを制御しています。
モーター内に丸い形のエンコーダーを内蔵しているサーボモーターもありますが、リニアエンコーダー方式のほうが、物理的に精度を出しやすいと言われています。
安物の中華レーザーはもちろん、海外有名メーカー製でも、サーボ式に比べて制御が楽でコストを下げられる「ステップモーター」を使ったマシンが多いですが、スピードと精度はサーボモーターが優れています。
最高速度は、ステップモーターに比べて130%ほど速いので彫刻の仕事においては、加工時間が3割ほど短くて済みます。
3割違うと、残業せずに定時に終われますよ! これ、人件費の節約には重要です。
メーカーサイトには無い情報ですが、Xアームのステンレス製のリニアーベアリングは、信頼の日本製!
日本トムソンのロゴが刻印されています。
スムーズな動きと高い剛性を両立し、防塵シールによって内部への埃の侵入を防ぐことにより、長寿命が期待できます。
プラスチックやゴムのローラーを使っているマシンも多いですが、こういうキモになるパーツは日本製を採用したいたので好感が持てます。
加工サイズは、24インチ×12インチ。
ミリ表示でいうと、約610mm×305mm、収納高さは標準状態で140mmあります。
アクリル板や、MDF板の規格サイズ 1800×900の『サブロク板』を9枚分割したサイズで
とても使い勝手のよいサイズです。
レーザー加工では定番の2層板も、600×300が規格サイズなので都合がいいですよ。
レーザーパワーは、40Wありますので、アクリル板だとぎりぎり8ミリがカットできますが、無理のない厚みは5ミリ以下です。
実際、3ミリ厚アクリルなら60%程度のパワーでカットできるので、十分に余裕があります。
レーザー管の冷却が間に合うので、オーバーヒートの心配もなく連続カットしても全く問題ありません。
5ミリ厚の連続カットは、しばらくするとレーザー管の空冷ファン(温度によって自動可変速)が全速で回り始めます。
そのまま続けると、レーザー管に負担がかかりそうなので、私は少しだけ休ませていました。
ほんの数分休めばレーザー管は冷えるので、また加工を始めても大丈夫です。
(メーカーは大丈夫と言ってますが、私は無理をさせないように使っていました)
彫刻については、100%のパワーで一日中連続加工をしても全く問題ありません。
レーザー加工機で、最も消耗するのは、駆動系と光学系の両方を受け持つXアームです。
モーター、リニアーベアリング、駆動ベルト、レンズ、ミラー、フレックスケーブル、リニアーエンコーダー、
センサー、エアーチューブなどがとても合理的にレイアウトされた、基幹部品の塊です。
ぱっと見、とても素人には手出し出来そうにないのですが、冷静に分解してみると、意外と簡単に分解整備ができるんですよ。
アメリカ人は何でも自分で修理したり改造したりして楽しむDIYの文化が根付いていて、レーザー加工機はモノづくりのための機械ですから、ユーザーも機械いじりが好きな人が多いのです。
そういう理由で、レーザー加工機が故障しても、パーツだけ取り寄せて自分で交換してしまうユーザーが多いそうです。
国土が広いので、日本国内のように軽度な故障でもサービスエンジニアが駆けつけて修理してくれるような文化はないそうです。
EPILOG mini24 は、ユーザーでもメンテナンスできるようなシンプルな構造が魅力です。
それが証拠に、このXアームについても、ネジ3本外すと本体から外れる構造になっています。
私は年間19,000円(税別)の基本サポート契約をしていますので
いざとなったら、Xアームを丸ごと交換する事も可能です。
販売ディーラーには、貸出用のXアームがあり、不具合が起こった原因が特定できない時は、とりあえず丸ごと交換して様子を見ます。
何といっても、ネジ3本で交換できるので、宅配便で届いたXアームを乗せ換えるだけです。
これで改善した場合は、Xアームのどこかに原因があることが確定します。
故障品は、販売ディーラーに送ると修理して送り返してくれます。
修理期間中は、貸出用のXアームを使って仕事を続けることができます。
レーザー管の故障時にも、代替えレーザー管を貸してもらえます。
このように、できるだけユーザーの仕事が止まらず、しかも、出張サポートの費用もかからない方法は好感がもてます。
電話とメールで症状を説明すると、的確に交換するべき部品を特定して送ってくれまするので助かります。
取り換えの方法も、詳細に教えてくれます。
また、一般にレーザー加工機は、故障してからサポートに連絡しますので、サービスエンジニアが来てくれて修理が完了するか、
自分で修理するにしても、部品が届くまでは仕事が止まります。
そこで私は、主な消耗品を買っておいて在庫するようにしていました。
定期的に交換する部品は限られているし、交換しやすい構造なので、とても助かります。
X軸フレックスケーブル 交換済み 予備2本付属
Y軸フレックスケーブル 交換済み 予備なし(今後は交換不要と思います)
消炎エアースパイラルチューブ 交換済み 予備1本付属
X軸駆動ベルト 交換済み 予備なし
X軸モーター 整備済み 新品モーター1個付属
Y軸モーター 点検済み 予備なし
Z軸モーター 点検済み 予備なし
X軸エンコーダーストリップ 交換済み 予備なし
X軸エンコーダーセンサー 点検済み 予備なし
モーター冷却ファン メンテナンス済み 予備なし
ミラー 現状問題なし 予備1個付属
レンズ 現状問題なし 予備1個付属
レーザー発振管 2016年 10月交換済み 現在のレーザーパワーは定格の40W以上あります。
消炎エアーコンプレッサー 点検済み
排気ブロワー 淀川電機製作所 N4 新品 (MonotaROで購入済み)
排気アルミホース 新品交換
その他、各部清掃/点検 異常なし
上記のとおり、主要パーツを新品に交換してあります。
モーターやレンズなどの高額パーツの他、もろもろの予備パーツは、総額10万円以上です。
また、排気ブロワーとホースは、新品(¥38,900)をお送りしますので気持ちよくお使い頂けます。
点検整備作業については、レーザー管の交換も含めて、すべて自分で出来ました。
もちろん、出張サポート(有料)を受けることもできますが、
冷静に見てみると、とてもシンプルな造りです。
交換部品だけ取り寄せてユーザーが自分でメンテナンスできるようになっています。
中古レーザー加工機を買うときに一番気になるのは、レーザー管の劣化具合と思います。
レーザー発信管の使用期間は、約1年半程度なのでパワーの低下は感じません。
EPILOGからはフルパワーで連続運転しても大丈夫と言われていますが、
そんな無理な高出力の連続加工はさせていないので、現役バリバリです。
とは言っても私の主観ですので、やはり信頼できる数字があったほうが買う方も安心だろうと思い、
サービスエンジニアに無理を言って測ってもらいました。
レーザー業界では有名な、シンラッド社製のレーザーパワーメータによる測定です。
結果は、ちゃんと定格の40W以上ありました。
ほぼ劣化はありませんので、これからも安心して長く使うことができます。
また、サービスエンジニアより「とても中が綺麗ですね。丁寧に使われているのがよくわかります。レーザー管の出力も規定値に達していますので、この中古機はとてもお買い得ですね」とのお言葉も頂いたことを付け加えます。
2015年1月に購入し、1年10ヶ月目の2016年10月、レーザー発信管が故障して交換しました。
100Vのコンセントからレーザーと排気ファンと消炎コンプレッサーとパソコンを繋いでいたところ、
電気の容量が不足し、電圧が微妙に低下することがあるようです。
当社は建物が古いので、宅内配線も細めで容量に余裕がなかったようです。
40Wレーザーの消費電力は、100V駆動の限界値です。これ以上になると単相200Vが必須です。
その限界値近くで、しかも宅内配線が細めであったため、微妙な電圧低下が起こりやすく、
レーザー発信管に負担がかかり故障してしまいました。 エンジニアによると、極まれにある現象との事です。
幸いなことに2年間の保証期間内であったため、新品のレーザー管に交換していただきました。
そういう理由で、3年落ちのマシンですが、レーザー管は1年半程度の現役バリバリというワケです。
その後、電源は配電盤より専用の100Vを引き、他と回路を分けましたので問題は出ていませんが、
出来れば単相200Vに繋げばより安心との事です。
これから購入されるオーナー様も、電源容量にはご注意ください。
レーザー加工機本体
電源コード
ドライバーなどEPILPG社ソフトウエア(CD)
操作説明書は、販売店サイトからダウンロードできます。購入者にはアクセス情報をお伝えします。
販売店のサポート契約更新申込書(来年1月末まで契約が残っています。必要ならそれまでに更新してください)
消炎コンプレッサー(エアーフィルターとレギュレーター付き)
排気ブロワー(新品)
排気ホース(新品)
LANケーブル
私も長くヤフオクをウォッチしていますが、これほど丁寧に整備された中古レーザーマシンは、珍しいと思います。
自信がありますので、ノークレーム/ノーリターンとも言いません。致命的な欠陥があればキャンセルもお受けします。
趣味で使うには、オーバースペックかもしれませんが、業務で使うなら、とても良い機械(稼げる機械)だと思います。
私は、この機械でレーザー加工を勉強し、大型でハイパワー機にステップアップすることになりました。
EPILOGはコンパクトで良い機械です。どうぞご検討ください。
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